Googleが開発した画像ファイル形式「WebP」は、画質を維持しながらファイル圧縮率を高めることができる新世代の画像フォーマットです。
今回は「WebP(ウェッピー)」の特徴やメリット・デメリット、変換方法を紹介したいと思います。
WebP(ウェッピー)とは?
WebPとは、Googleが開発した画像フォーマットです。ファイルの張子は「.webp」になります。
2010年に仕様が発表され「Google chrome」に実装されましたが、対応するブラウザが少ないというデメリットから普及が限定的でした。
しかし、現時点での対応ブラウザは、Chrome、Firefox、Edge、Safariと、Internetexplorer以外の主要ブラウザに対応となっていて、ほぼ全てのブラウザでサポートされるようになりました。
Internetexplorerも、2021年8月17日にサポートが終了予定とされていますし、2022年6月にはアプリのサポートが完全終了となるため、今後、WebPの導入はさらに加速することが予想されます。
現在、海外のニュースサイトを中心にWebPが広く浸透しています。
WebP(ウェッピー)のメリット
WebPの最大のメリットは、画像容量が少なくなるという点でしょう。
Googleは、ユーザーの利便性を向上させるためにサイト表示速度を重要な要素としております。
そこで、そこに深く関係する画像容量の圧縮を見直し、この拡張子を開発しました。
一般的なJPGやPNGもツールを使って圧縮することは可能ですが、画質を落とさずに容量を圧縮するには限界があります。
しかし、WebPはPNGよりも約25%程度容量を圧縮することが可能となっていますので、圧縮率はかなり高いといえます。
画像の容量を軽くすることは、ユーザーにとってもSEOにとっても良いことですので、非常に大きなメリットいえます。
また、PNGは背景透過を使って対象物だけを表示することができますが、WebPも可能です。
なお、PNGやGIFのように背景を透過できるフォーマットは、圧縮率が低くなるというデメリットがありますが、Webpは透過に対応しながらも圧縮率が高いという点がメリットです。
さらに、GIFのようなアニメーションにも対応しており、JPGやPNG、GIFのメリットを併せ持っているフォーマットといえます。
WebP(ウェッピー)のデメリット
これまでは、対応ブラウザの少なさがデメリットでしたが、現在は多くの主要ブラウザで対応できるようになっています。
変換する手間や画像編集ソフトが対応していない場合があるといった使いにくい面はありますが、特に大きなデメリットは無いといえます。
画像をWebP(ウェッピー)に変換する方法
既存の画像をWebPに変換する方法ですが、主に3つの方法があります。
- WEBツールを使用する
- プラグインを使用する
- フォトショップで書き出す
WEBツールを使用する
一番簡単なのが、WEBツールを使用する方法です。変換するだけなら基本的に無料で使えるツールも多いです。
中でもおすすめは、「Syncer」です。該当のファイルをアップするだけで、Webpへ変換可能ですので、一度試してみてください。
また、Googleが推奨している画像圧縮ツールが、「Sqoosh」です。Webpへの変換をはじめ、ほぼ全ての画像フォーマットへの変換も可能となっています。
プラグインを使用する
WordPressを使用している場合は、既存の画像も全てWebPにしたいと思います。
おすすめは、「EWWW Image Optimizer」です。 このプラグインを使用すると、既存の画像を一括で全てWebPに変換することができます。
フォトショップで書き出す
WEBツール以外で変換するとなると「フォトショップ」を使うのが一般的です。
特殊なやり方になりますが、専用のプラグインを導入することでWebP画像の書き出しが可能となります。
以下のサイトで分かりやすく解説しておりますので、普段フォトショップで画像の編集を行っている方は参考にしてみてください。
PhotoshopでWebP画像の書き出しをする
まとめ
WebP(ウェッピー)は、画質の劣化を抑えつつ、ファイルサイズを軽量化できるのが大きなメリットといえます。
画像の軽量化によってWebサイトの表示速度が上がれば、SEO的にも有利に働きます。
これまでは、対応しているブラウザが少ないことが大きなデメリットでしたが、主要ブラウザがWebPに対応したことでその問題も解決しました。
Webサイトのパフォーマンスを向上させるためにも、今WebPを是非お試しください。